2008年07月24日

つ・む・ぎ通信から転載

あっという間に一年の前半が過ぎて、これから後半ですね。先日あるテレビ番組で見たのですが、京都では前半最終日の6月30日は”“夏越(なごし)の祓い(はらい)”をする習慣があり、半年の無事への感謝とあと半年の健康を祈りながら茅(ち)の輪(茅(かや)を束ねてつくった輪)をくぐって厄払いをし、その行事に参列できない人は人形の紙に名前と年齢を書いて息を3回吹きかけてお賽銭と一緒に神社に預けるそうです。ただ、これは京都に限ったことなのかと思いきや、うちの父曰く、二宮の川匂神社でも“大祓い”が年2回あって同じように行われているとのことでした。

でも、何だか“夏越”という言葉がとても綺麗で気に入って、お昼ごはんを食べながら見ておりますと、夏越に欠かせない“水無月”という名の和菓子が登場^0^見た目は乳白色の寒天寄席の上に小豆が贅沢に敷き詰められていました。和菓子店のご亭主の説明によると、乳白色の部分は麦の粉と米の粉と砂糖と寒天を合わせて蒸したものだそうで、12月~6月における小麦の収穫を祝う意味があるそうです。明治の時代にはこの時期盛んに素麺が食べられていたことにも触れていました。そして6月~12月まではお米の時期(確かに、これから育って秋~初冬に収穫ですものね。)ちなみに、小豆と三角の形は厄除けの意味があるそうです。

ところで、七夕に素麺を食べる風習は、皆さんご存知ですか?これも畑作(麦)の収穫祭の意味があるそうです。私は全く知らなかったのですが、「湘南・風と星物語」と題した“地域ブランドづくり”のグループに参加していて最近知り、そっかぁ~!という新鮮な感じを覚えました。と同時に少しでも小麦を自給するものとしては、なんとも喜ばしい風習だと感じます。それにしても単に暑い夏に茹で時間が短くて済み、ツルツルと喉ごしがよく、いかにも涼しげで、夏ばてした胃に優しい、などと軽く捉えていた私、まだまだ浅いですね・・・

つ・む・ぎでは、6月25日&28日に小麦を収穫して脱穀しました。今年は雀に食べられてしまって刈り取りもしなかった部分もあり、30キロにも満たない量。乾麺のうどんにできる60キロという単位にはほど遠いので残念ですが、でも、やっぱり収穫は嬉しいものです♪この収穫を祝う節目があれば心も豊かになりますよね。 

余談ですが、収穫関連でちょっと面白いことを学びました。今年は意図せずして下弦の月の間に小麦を収穫できたのですが、小麦や米など長期間貯蔵する穀物は水分が下方に移動し集中する十八夜~新月後3日間の間に収穫すると貯蔵性が良くなる(虫害や病害を受けにくい・食味低下起こりにくいなど)そうです。昨年は小麦についた虫に四苦八苦させられましたが、今年は楽かもしれません☆

そうそう、上記の、“地域ブランドづくり”のメンバーの方たちと一緒に、8月3日(日)のラディアン朝市に本部として出店します。テーマは「大人が楽しむ七夕」だったかな。七夕にお供えする夏野菜のセット、和紙と古布(着物の生地)でつくった短冊と飾る笹、麦焼酎、里芋の葉(観賞用)、和菓子、冷やしトマトとキュウリ、など七夕にちなんだもので自分たちができそうなものをメンバー同士アイディアを出し合い、あ~でもないこ~でもないと楽しく話し合いながら探っています。
つ・む・ぎ通信から転載

ブランド自体いつ形になるのやら、そもそもはたして形になるのかも分からない取り組みなのですが、今はこうしたイベントを通して自分たちができる、または持っている潜在的なものを探り世に出してみるという実践を通した検討を進めていく計画です。

七夕というと今では7月7日ですが、旧暦だと8月になります。8月3日は麦の収穫祭という意味も兼ねて、朝市をのぞきに来て頂けたら嬉しいです。暑い盛り、夏越の冷たい和菓子も、楽しみですね。




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