2008年03月02日

最終処分場地下水検討委員会




2月22日に第10回最終処分場地下水に関する調査検討委員会を傍聴してきました。生命(いのち)のラリーにも関係する地下水。平成16年11月に行った水質調査で、最終処分場下流側地下水からダイオキシン類の基準値を超える数値が検出され、平成18年1月に「最終処分場地下水に関する調査検討委員会」を設置し、最終処分場地下水質の異常数値についての原因究明や対応策の検討を行ってきました。

私が理解した検討の概要は、次のとおりです。
最終処分場擁壁上側に要因があると考えられ、遮水シートで汚染された土壌の雨水流入を防止しているので、今後も適正に管理を続けていく必要がある。

緑が丘中央公園の湧水は人の健康には問題ないと言えるが、標準より高いところはより調べれば、住民も安心するのではないか。

観測井戸は、アンモニア性窒素、塩化イオンが高いが、海底が隆起してできた塩岩部に滞水したから塩化イオンが高いとは考えられない。人為的な影響であろう。侵出水処理原水と侵出水処理放流水のデータの比較によれば、新処分場の影響は低いと思う。昭和30年代にし尿を山間投棄してきた影響か、旧処分場の埋め立て灰の影響が考えられる。

決して身綺麗とはいえないが、毒性は問題ない。これからも定期的に調べて、原因を追及しておかないと、周辺環境の影響で県は処分場を廃止させてくれないと思う。

旧最終処分場の侵出水があまりにも綺麗だ。こんな数値になるとは考えられない。これもヘキサダイヤグラムが描けるようにしてほしい。そんなに費用はかからないと思う。旧最終処分場の構造がわかる資料を提出してほしい。

今回は、委員に事前に検討資料が渡され、委員独自の分析資料も作成されたようです。また、傍聴者にも資料が提供され、わかりやすくなりました。
  


2007年12月09日

地下水調査検討委員会傍聴

icon07廃棄物処理施設「桜美園」最終処分場
11月29日10箇月ぶりに開催された第8回最終処分場地下水に関する調査検討委員会を傍聴しました。かなり遅くなってしまいましたが、紹介します。
最初に期間が空いてしまったので、前回の議論確認を委員に細見委員長が行いました。でも、迅速な原因究明と対策が必要だと思うのに、何故事前に前回の会議結果の確認を行い、今回の検討資料も事前に送っておかないのか、疑問に思いました。

議題は、1擁壁上流部遮水シート敷設工事、2最終処分場周辺地下水の水質測定結果、3緑が丘自治会からの要望についてでした。

1は、新最終処分場上流側集水桝の水量が大幅に減ったのでシート敷設のそれなりの効果があったとしていました。2の結果は、まだそのダイオキシン濃度が依然として高く、銅や亜鉛も検出されないので、焼却灰由来であると考えられ、観測井のアンモニアが以上に高く、電気伝導かなり高く、何らかの影響を地下水が受けていると考えられるようです。処理原水や侵出水、観測井の水のデータパターンを比較するなどヘキサダイヤグラムを作成し、検討する必要があるとしました。

また、環境部長が住民を安心させるために最終処分場の周囲のダイオキシン濃度が高かったところを掘削し、溶融処分の予算化をしたいということについては、焼却場撤去が大問題であり、住民の意見も聞いて全体計画の中で撤去を考える方がよい、本当に必要なことに投資してもらいたいとしました。行政はまだ焼却場撤去の方針は考えていないとのことでした。小手先ではなく、焼却場撤去の全体計画を迅速に策定し、着実に進めてほしいと思います。

3は、新最終処分場周辺の地下水汚染調査と中央公園湧水の水質調査の実施の要望ですが、行政は対応したいと既に回答しているが、ヘキサダイヤグラムというのは、住民が出したデータと同じようなもので、詳細な調査が必要なのは同意見であるとしました。

なお、小笠原議員も傍聴していて、ブログに掲載しています。

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まちづくり工房「しお風」 神保智子
神奈川県中郡二宮町二宮1931-3
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