しお風つうしんブログ

食されつつあるズワイガニ

カニを食する私の娘と友人の娘

先週は、土・日で「地域ブランドづくり『湘南♡風と星物語』あい♥地の食」と「ラディアン日曜朝市」の２つのイベントを抱え、準備と夜の会合が連日続いてかなりハードな１週間でした。イベントは盛況だったし、会合も実りが多く、とてもお会いしたかった人たちにも会えて、充足感でいっぱいです。そんなうれしい気持ちとほっとしたこともあって、昨夜は友人家族を招いて日曜朝市で買ったズワイガニで鍋パーティーを開きました。夫のワインセーラーからシャンパンと赤ワインを持ち込んで、大いに盛り上がりました。

とてもお会いしたかった人たちのお二人は、２９日に平塚中央公民館で「究極のごみゼロ社会を目指して－葉っぱビジネスから地球環境への挑戦－」の講演とパネル討論に参加された上勝町長の笠松和市さんやゼロ・ウェイストアカデミー事務局長の松岡夏子さん。講演も良かったけれど、その後の懇親会でお二人の想いや人柄が溢れる話に感動しました。このことについてはブログの「続き」をクイックしてご覧ください。

１２月の日曜朝市風景


さらに他の人たちは、日曜朝市でお会いした「しお風」の協力者たちです。日曜朝市は朝早いのに毎月ボランティアで本部企画の販売を手伝ってくれるＫさん、私が「しお風」の活動で不安に陥った時にいつも支えになってくれて、この日もかなりハードな日々を過ごしているのを心配して励ましに立ち寄ってくれたＦさん、Ｍさん。ありがとうございます。本当に幸せ者です。

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まちづくり工房「しお風」　神保智子
神奈川県中郡二宮町二宮１９３１－３
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懇親会の笠松町長と夏子さん（左から２，３人目）

上勝町長の笠松和市さんは、今年１月に住みよい環境づくりフォーラムの講師として、二宮にお招きした時と変わらず、にこやかで精力的でした。
２００３年に「未来の子どもたちにきれいな空気やおいしい水、豊かな大地を継承するため、２０２０年までに上勝町のごみをゼロにすることを決意し、上勝町ごみゼロ（ゼロ・ウエィスト）を宣言します。１地球を汚さない人づくりに努めます！２ごみの再利用・再資源化を進め、２０２０年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をします！３地球環境をよくするため世界中に多くの仲間をつくります！」と宣言し、その実現のためにあらゆることを迅速に対応しています。

まちづくりに真・善・美を追い求め、現行法が後手の対策、悪いことすれば得をすることを増長していること、例えば廃棄処分に費用がかかり、不法投棄を増加させていることに疑問を持ち、良いことをすれば得をすること、例えばリターナルびんを返還すると収入になるように、製造会社にリサイクルできるように返還すれば収入になるように変えればよいと考え、「資源回収に関する法律」の制定を求めています。

ごみゼロを二宮町でＰＲすると、上勝町は人口が少ない町だから取り組める、そんなこと無理だと一笑する人たちも多いですが、何故はじめから努力しないのか、人口も少なく、高齢化も深刻な上勝町が世界に認められ、今年１０月には、さらにマイクロソフト社とＩＣＴ（高度情報通信技術）を活用した地域振興に関する覚え書きを締結し、情報化の先進地を目指しているこの力をどう評価するのかと思います。私は笠松町長のような想いが強く、その実現を追い求める人が好きです。自分もそのようにありたいと思っています。

また、ゼロ・ウェイストアカデミー事務局長の松岡夏子さんは、大学在学中に産業廃棄物の不法投棄で苦しむ瀬戸内海の豊島を訪れたのをきっかけに、ごみ問題に強い関心を寄せ、デンマーク留学から帰国後、上勝町に移り住み、「ＮＰＯ法人ゼロ・ウェイストアカデミー」の設立に取り組み、２４歳で初代事務局長に就任しています。

笠松町長とは絶妙なコンビネーションを感じました。お二人の様子を側で見ているとパートナーとしての深い信頼感と結束力を感じました。非常に難しい目標を目指しているのに気負わず、和やかに楽しそうに振る舞っているお二人に心を揺さぶられます。お二人に接した方々が魅了されるのがわかります。

松岡夏子さんが、笠松町長のことを話してくださった中で特に印象的なことは、「父親が笠松町長と意気投合していて、自分に会わないで笠松町長に会っただけで帰ってしまった。」「残業している時にふと気づくと背後に自分で剥いた柿を持って立っていた。」ということでした。