2010年04月25日

「いのちの山河」上映会

5月8日(土) ラディアン(二宮町生涯学習センター)ホール
午前の部 10:00~(開場9:30) 午後の部 13:30~(開場13:00) 上映時間約2時間
前売券1000円  当日券1500円  小中高生800円
主催 「いのちの山河」上映にのみや・おおいそ実行委員会  問合せ ☎0463-70-1011 高木

4月7日にラディアンミーティングルームで試写会が行われ、私も参加してきました。私は試写中ボロボロと涙が止まりませんでしたが、周りにもすすり泣く人が絶えませんでした。 終了後も目頭を押さえる人や余韻でしばらくは席を離れない人が多数見受けられました。
「いのちの山河」上映会「いのちの山河」上映会「いのちの山河」上映会

いのちの山河」は、豪雪・多病・貧困という三悪を抱えていた岩手県の山間の沢内村が全国に先駆け1961年に老人と乳児の医療費無料化に踏み切り、地域包括医療に取り組むなど、「生命行政」に奮闘する深沢村長と村民たちを描いたドラマです。

無医村で乳児死亡率が全国一で、家族の足手まといにならないように高齢者の自殺も多く、豪雪で村が五箇月も隔絶されてしまう村。そんな村の新しい村づくりを深沢村長が、憲法25条を念頭に「生命尊重の理念」を掲げ、行脚と対話で組織づくりや広報創刊、地場産業の育成に力を注ぎ、「1すこやかに生まれる(健全な赤ちゃんを産み育てる) 2すこやかに育つ(心身ともに強靭で聡明な人づくり) 3すこやかに老いる(健康体老人づくり・不老長寿・生存限界年齢・自然死への接近)を目標に掲げ、住民が主体となって力を合わせ、進めていく姿にはまちづくりの本来の姿があると思いました。

「医療費無料化は法律違反」という県職員の指摘に対して、憲法25条を根拠にして「本来は国民の生命を守るのは国の責任です。しかし、国がやらないのなら私がやりましょう。国は後からついてきますよ。」と反論する深沢村長の姿は印象的でした。深沢村長は、1955年教育長時代に「広報さわうち」の編集長でしたが、創刊の言葉に「広報活動は村づくりのビタミン剤であり、民主主義の栄養素である。」と記したそうです。映画の中でもその重要性が強調されていましたが、「しお風」も地域のコミュニケーションを広げるビタミン剤、住民が主役の協働のまちづくりを進めるための栄養素となるようにがんばりたいと思いました。

深沢村長や村民がすすめた「生命尊重」の理念は、合併して西和賀町になった今も受け継がれています。この話は「記録映画「いのちの作法」~沢内「生命行政」を継ぐ者たち」に紹介されていて、今年の1月23日に平塚で上映され、しお風つうしんでその感想を掲載させていただきました。

「地方分権」「主権在民」「協働のまちづくり」が唱えながらも、その実感をつかめず、暮らしの豊かさを感じられない現代だからこそ、ぜひ鑑賞していただきたい映画です。私もチケットを持っていますので、ご連絡いただければ、お渡しします。



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