2009年05月20日

道標づくりワークショップ

道標づくりのワークショップを16日に開催しました。このワークショップは、二宮ロータリークラブと共催で、都市プランナー野口和雄さんを迎え、吾妻山ふもとから川勾神社までのコースを歩いて巡り、地形、地域の歴史、伝承等を参考にしながら道標をどこにどのようにつくるか、その周辺どのように整備すれば魅力的な街づくりができるかを現地で検討する試みを行いました。

私は絶不調でしたが、参加していただいたみなさんのおかげで、本当に良いワークシヨップとなりました。東海大学建築学科の山崎教授と一緒に参加していただいた大学院生や大学生が提案は、今後の展開の大きな参考になりましたし、ひょっとしたら私は片想いではなくなるかもしれないと思えました。(詳細はブログの続きを読むをぜひご覧ください。)
また、walkwalk青少年探検隊の星槎学園湘南校高等部の純加ちゃんの感性は、卒業した澪ちゃんと同じように素晴らしく、私も負けないように感性と実行力を研ぎ澄ましたいと思いました。
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*ワークシヨップ内容*
日 時: 2009年5月16日(土)10:00~18:00

参加者: 都市プランナー(講師)野口和雄、東海大学建築学科山崎教授、大学院生、大学生、星槎学園湘南校高等部先生、生徒、二宮ロータリクラブ、まちづくり工房「しお風」、その他計 22名
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道標設置予定地や魅力的な資源となるものを検討し、西光寺の住職から寺の由来、川匂地域の説明を伺った。

1)道標設置予定地での立会いコメント
二宮駅から吾妻山梅沢口までの道は雰囲気がない。歩道との間に花を置く、セメント擁壁に蔦を絡ませるなどの工夫が必要。
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①吾妻山梅沢口海側へ誘導する道標が東海道線の歩道橋の階段下附近に必要。吾妻山の伝説を示す日本武尊、弟橘媛命、袖、櫛などをデザイン化して物語性を出したらどうか。
神明神社の下の広場に雰囲気を生かしたベンチ、テーブル、あずまや等を設置して休憩所とする。
登り口に吾妻神社のガイドが必要。
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②海側の歩道橋下階段下線路側ブロック塀又は階段下ガードレール内に道標が必要。
鳥居までの住宅のブロック塀に木塀をつける等に参道の雰囲気を持たせると良い。
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③鳥居と旧東海道の分岐鳥居前にある古井戸の附近に道標が必要。その近くから線路にいたる細い路地と植木が雰囲気がある。このような小道を歩かせたい。
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④梅沢海岸入口(旧東海道)
ベンチの附近に道標が必要か?要検討。小沢観音やトンネルなど雰囲気がある。ヤマニ醤油醸造所は家屋も工場、旧道は雰囲気がある。公園の藤棚のセメント柱は情緒がないし、気が滞っているような感じがする。せせらぎの音がするので、これをいかした公園整備をしたい。暗渠を一部はがして梅沢川を見せたい。
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⑤山西信号(旧東海道と国道1号線との交差点)
小田原寄りの小沢様宅の附近に東海道線の方向へ誘導する道標が必要。
⑥⑤から1ブロック東海道線寄りのベンチのある休憩所
左折して小田原方向へ誘導する道標が必要。
⑦川勾神社への分岐  対面にある西山様宅の壁の下附近に道標が必要。
⑧⑨⑩ 川勾神社入口~西光寺入口  現在、神社の看板や町の道標があり、道標は不要か?附近の案内板か?要検討。
⑪⑫⑬ 運動場入口~二宮駅北口  同上

2)ワークショップでの参加者の主なコメント
・細い路地が二宮らしくて面白く、車の通らない道をコースにすれば良い。
・コースには神社や子どもが楽しめる仕掛けも必要。それで自然と知識を深められるものがよい。
・吾妻山と川勾神社は異質であり、無理やり結びつけることに違和感がある。
 吾妻山を中心に海に向かう空間、東海道の近世の空間、昔の中村湖からの道を調べて、西光寺、川勾神社という神聖な空間に入る祈りの空間、そういう空間を生かし修復すべきである。
・吾妻山、旧東海道、川勾神社等の要所には周辺の情報が必要であるが、結びつける必要は無い。色々なコースを選べば良い
・道標がないと歩けないというのはおかしい。本来目標となるものがあって、その目標に向かって歩くということができるまちづくりにしたい
・歩きたい人は歩き方をよく知っているので、ルートよりも例えば川勾神社周辺の情報を提供したほうが良いのでは。
・町歩きをすると今まで知らなかった色々なことがわかった。知らない道にトンネルがあったり、川勾神社の古くからの歴史、西光寺に悲しいこと、うれしいことが刻まれていたり、昔からの色々な想いが町を作ってきたことがわかる。それを大切にして、もっと調べて発表したい。

3)道標のプレゼンテーションと設置に関して
①東海大学の学生より7件のエコ、景観や星をテーマに、ペットボトル等を利用したユニークなデザインの道標や情報提供型標識の説明があった。一方、熊久保さんからは丸木と杉板を使った手作りの道標が紹介された。

*東海大学生の提案
◆ステッキ状の道標道標は景観を損なわない繊細なもの、ステッキ状の1m位の高さの自立型のもの。素材は板。又は穴を空けて、その土を盛った上に立て、その地質を見せる。
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◆星空の散歩道道標の設置箇所数が13なので、13星座と絡ませて、それを見て回ることが楽しいようにする。フェンスには蔦状のものを絡ませる。
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◆星巡り星祭の版木を標識にする。そこには星の札とみなして持って帰れるものを置く。まわったことがわかるように。
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◆ペットボトルの道標ペットボトルを現代アート状にして、ライトでまわるようにする。実際町歩きをしたら道標は自然素材の方がよいと思った。見所があまりない中間の休憩地に置いてみたらどうかと思った。
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◆communication wall
みんなが歩いてまわって感想をかける情報交換の場をつくる。
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◆ペットボトルのふたで地図ペットボトルのふたで関連する地図をつくる。子どもが参加できる仮設の場をつくる。
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②コースを決めて作るか?ポイントの説明にするのか?再検討する。

③必要な所に最小限設置すること。住民で作れるもの。学生の考案した面白いデザインのものは一過性のイベントで使ってみることも今後検討する。
    
④まちづくりは行政が行うだけでなく、住民が自ら企画し、実施し、それを行政が施策として反映していく協働のまちづくりが必要であり、今回の試みは良い企画だと思う。その動きをつくっていくのに必要な道標は何か、関連する情報を掲載するマップ、ガイドブックはどんなものにするか、住民が行うのであるから、ユニークなものであってよいと思う。


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